近くを見るときのメカニズム
人間の眼は、水晶体を動かす「調節力」によって、遠くも近くもピントを合わせています。
ピント調節の流れ
1 遠くを見たとき:
遠くを見たときに平行に光が角膜(眼の表面)と水晶体という2枚のレンズを通過して網膜に焦点(ピント)が合います。
2 近くを見たとき(調節):
近くを見たときは光が1点から広がって眼を通過するため、何もしない状態だと焦点(ピント)が網膜の後ろで結んでしまい、見ることができません。
3 調節(ピントを合わせる):
水晶体は可動式のレンズなので、膨らますことにより焦点(ピント)を網膜上で結像させることができます。つまり、水晶体が膨らむ事により近くを見ることが出来るのです。
4 調節の役割:
つまり水晶体があるからピントを調節する事ができるのです。カメラでいう絞り(フォーカス)の役割なのです。人間の眼はオートフォーカスです(^^)
※年を召すと水晶体の膨らむ力が減ってしまう。それを「老眼」といいます。
POINT:若い人は水晶体を膨らませる力がありますが、膨らませ続けると力を入れっぱなしで疲れます。遠くが見える状態の眼で近くを見続けることは、眼精疲労や肩こりの原因になる可能性があります。
レンズの光の透過のしくみ
光の動き
光は平らな物は真っ直ぐ通過しますが、三角形の様な物体は光を図1の様に曲げる仕組みがあります。
その効果を利用して、メガネレンズは作られています。
- 図1 プリズム(三角形)の例:光の軌道
- 図2 近視用レンズ(マイナスレンズ):光を拡散させる役割のレンズ
- 図3 遠視用レンズ・ルーペ(プラスレンズ):光を集約させる役割のレンズ
水晶体は??
眼の中にある水晶体は、図3のレンズと同じ力を持ったレンズです。さらに、そのレンズが通常時より厚みを増すので、光の集約力は強くなります。
- リラックスしているとき(遠くを見るとき):水晶体が薄い状態
- 水晶体が膨らんでいるとき(近くを見るとき):水晶体が厚くなり、光が強く屈折
近くを見るということ
単純に言えば、水晶体を膨らませて焦点(ピント)を自分の力で合わせていることになります。
現代社会では、遠くを見える状態(メガネやコンタクトに補正される人も含めて)のままで、パソコンや携帯など近くを見ることが増えたため、水晶体を膨らませ続けている状態になっています。
それにより、眼の中のパワーを使い続け、眼精疲労や肩こりなどのさまざまな症状を引き起こしていると考えられます。
更には、若いうちにこのような状態を続けることにより、近視の進行を早めているとも言われています。
近視の進行のメカニズム
近視の要因とは
- 基本的には眼軸性のものが大きいと言われています。
- 眼軸長とは、眼の表面から網膜までの距離。
- 20歳ぐらいまでの成長期は、体のサイズが大きく変化していきます。その際に眼球そのものも大きく変化していきます。つまり、眼軸長は成長期において変化していきます。(この間に視力の変化が伴う人が多いのです)
- 逆を言えば、20歳を過ぎてからの視力変化は大きくありません。
- しかしながら、近年のPCや近くを見ることが増えた環境により、屈折性の近視も増えているようです。良い言い方をすれば環境適応ですが、こいつが1番問題なのです。
- 若くて近視が進行する時に眼に負担を掛けすぎると、更に近視が進行してしまう可能性があるのです。
近視のイメージ(眼軸が長い場合)
- 正視の眼:ピントが網膜の上に合っている状態
- 近視の眼(眼軸が長い):近視の手前でピントが合ってしまう状態(眼軸長(眼の表面から網膜までの距離)が長い)
店長の体験談
自分事で申し訳ありませんが、私二十歳の頃は右1.2 左1.0ありました。
前職で1日中パソコンに向かう仕事だった為、視力は急激に低下して…今では0.1づつです…汗
今ではお陰様でコンタクトレンズで生活しております。(メガネも必需品です)